イタリヤの地震予知裁判と福島第一原発の事故

イタリヤの地震予知裁判の実刑判決、行き過ぎを批判する声が多いが(私も刑事責任まで問うのはどうかと思うのだが)、福島第一原発の事故を考えると、刑事責任を問いたくなる国民感情も理解できなくないと思う。福島第一原発では死者が出なかったからよかったものの、もし死者が出ていれば、安全、安全と言っていた、本来ならば原発事故のリスクを分析して、警告するべき立場にあった、いろいろな組織(そこには学者も多く属していよう)の刑事責任を問いたくなるのではないだろうか。自然科学の学者として科学的真理を探究することと、社会的役割を担っている者として社会責任を果たすこととの微妙なバランスを考えさせられる事件だったと思う。控訴審にも注目したい。

One Comment

  1. aquila より:

    地震のあった中世の都市、そして地震の前は有名な観光地でもあったラクイラ(L’Aquila)はかつてはアクイラ(Aquila)だったらしい。Aquilaはラテン語で「ワシ」。

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